岩手

神秘の麓にある道の駅『はやちね』

道の駅はやちね 岩手県の道の駅
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国道396号線から県道43号線に入って進んでいくと、ブドウのオブジェが目立つ建物が見えてきます。

道の駅 はやちね

道の駅はやちね レビュー 岩手の道の駅

車の中にいても分かる、演歌の爆音。なんでこんなに演歌が爆音でかかっているのか。

道の駅の入り口で謎が解けました。

道の駅はやちね 演歌の謎 岩手の道の駅

なんと熊が出るんですか!?

でも、確かに周りは自然に囲まれているし熊は日常だろうなぁ…

道の駅はやちね 岩手県の道の駅

なんとも哀愁のある一句を見つけました。

鹿も来てくれるのね。うん…鹿も鹿で結構被害あるからなぁ…

道の駅はやちねの全体

道の駅はやちね ベルドルフプラッツ 岩手県の道の駅

ご飯を食べるところは県道43号線を挟んで向かい側なのか。

なぜベルンドルフプラネッツという名前なのか

道の駅はやちねの建物は『ベルンドルフプラネッツ』という名前です。

看板の説明の通り、オーストリアのベルンドルフと友好都市交流から生まれた施設だからです。

なんでベルンドルフとなんだろう

調べてみると、早池峰山に咲いているハヤチネウスユキソウとオーストリアの国花であるエーデルワイスがよく似ているからだそうです。

ハヤチネウスユキソウ

早池峰山に生えている氷河期の生き残りと言われている花。
早池峰山は特異な地質や岩石、厳しい気候条件のために一般の植物は生育できないと言われている。

猫のオブジェがある

県道43号線と県道25号線が交わったあたりのところに猫のオブジェがありました。

道の駅はやちね 猫のオブジェ 岩手の道の駅

猫の周りにあるのはどんぐりです。

このオブジェは宮沢賢治の作品『どんぐりと山猫』に出てくる山猫だそうです。

なんでどんぐりと山猫がここに?と思って調べてみると、こんな一節がありました。

笛ふきの滝というのは、まっ白な岩の
がけ
のなかほどに、小さな穴があいていて、そこから水が笛のように鳴って飛び出し、すぐ滝になって、ごうごう谷におちているのをいうのでした。

青空文庫どんぐりと山猫 より

この笛ふきの滝のモデルになったのは『笛貫の滝』と言われています。

笛貫の滝は早池峰山に行く途中で見ることができます。

ここも宮沢賢治の世界にあるのですね。

売っているもの

ワインや早池峰山のグッズがありました。

オブジェにもブドウがあったのですが、あのブドウはワインのブドウなのかな?

調べてみたところ、道の駅はやちねのある大迫(おおはさま)町は、昭和22、23年の深刻な台風被害にあったそうです。台風の復興の一環としてぶどう栽培を奨励したことからワインもできたそう。※エーデルワインより

ぶどうのオブジェは復興のシンボルだったのかもしれないですね。

道の駅ステッカー

取り扱いはありません

駐車場

道の駅はやちね 駐車場 岩手県の道の駅

あちこちに一列ずつあるような駐車場です。

道の駅はやちね ベルンドルフプラネッツ側の駐車場 岩手県の道の駅

周りにコンビニがあるわけではないので、泊まるには不便ですね。

龍の湖カフェ

カフェを見つけたのですがお腹いっぱいだったので、何かコーヒーでも飲もうかなと立ち寄ってみました。

龍の湖カフェ 道の駅はやちね 岩手県の道の駅

龍の湖カフェだなんてかっこいい名前じゃない?

なんで龍なんだろうなぁ…早池峰湖に瀬織津姫(せおりつひめ)の像があるらしいからそれでかな?瀬織津姫は龍神とも言うしな…

とにもかくにも厨二病の心をくすぐるカフェだ。

龍の湖カフェ 道の駅はやちね 岩手県の道の駅

とても素敵なカフェだなぁ。

龍の湖カフェ 道の駅はやちね 岩手県の道の駅

うーん…めちゃくちゃ紫波クラフトコーラが気になるけど寒い。

コーヒにしよう。

龍の湖カフェ 道の駅はやちね 岩手県の道の駅

中に入るとクッキーやコーヒーが売っていました。

龍の湖カフェ 道の駅はやちね 岩手県の道の駅

イートインのところでは早池峰湖と早池峰ダムを眺められる場所もあります。

早池峰ダム、オシャレだな。

しかし、こうやって見るとまるで絵画のようですね。

龍の湖カフェは落ち着いていて素敵な空間でした。

松風園花巻銀河ブレンドをいただきました。

ローストがしっかりしているのに後味がすっきりしています。

牛乳入れて飲みたい。カフェオレが合いそうなコーヒーだなぁ。

道の駅スタンプから紐解く『はやちね』

道の駅はやちね 道の駅スタンプ 岩手県の道の駅

道の駅の名前の通り、早池峰山を表していますね。

早池峰は日本で一番古い中世時代の地層を持っています。

早池峰に生存している植物の中に、『ハヤチネウスユキソウ』という天然記念物があるのですが、氷河期の生き残りとも言われています。

なかなか特殊な場所だそうで、一般の植物は生育できないそうですよ。

早池峰の語源はアイヌ語!?

早池峰の語源はアイヌ語ではないかという説があります。

アイヌ語で『Paha(東)ya(陸)chinika(脚)』という意味だそうですよ。

花巻市のホームページでたくさんの説が読めます。

それにしても、東の陸の脚とは?

東の陸まではなんとなく分かるのですが、脚ってなんだろうと調べてみると、遠野物語に『早池峰の主は三面一脚の怪物』というような表記があるようです。

もしかして遠野物語からきた?いや、まさかね。

早池峰山は女神が住んでいる

昔、三人の女神が早池峰のあたりに来た時に、あの美しい山(早池峰山)が欲しいと言いました。三人の女神のお母さんは「一番良い夢を見た娘に一番美しい山をあげるよ」と言いました。夜が更けて末っ子の女神が姉の胸に霊花があるのを見つけ、こっそりと自分の胸に乗せて寝たので末っ子が早池峰山をもらうことになりました。

早池峰山にはこんなような物語があります。

面白いことに、この物語から早池峰の神様は人のものを盗んでも一生に一度だけは許してくれると言われているそうです。(内川目の昔話から)

他にも一生に一度だけどんな願いも叶えてくれると言われていたり(権現堂山の伝説)、早池峰山に関する伝説や不思議が多数語られています。

霊峰と言われるだけあって早池峰山はとても信仰が厚く、重要な山なのです。

ちょっと寄り道

早池峰山に向かう途中にある早池峰神社には『瀬織津姫(せおりつひめ)』が祀られています。

瀬織津姫は古事記・日本書紀には出てきませんが、穢れを祓ってくれる女神様として大祓詞には出てきます。

伊勢神宮では天照大神の荒御魂として祀られていたり、とても不思議な神様です。

神楽とは

スタンプに書いている『神楽』とは、ユネスコ無形文化遺産である『早池峰神楽』のこと。

早池峰山は修験道の道場として栄え、かなりの宿坊があり、その修験者たちによって伝承されてきたとされているそうです。

ちなみに500年以上も昔から伝わっている神楽のようですよ。(岩手県立図書館より)

神楽とは

神を祀るための歌や舞のこと。
岩戸に隠れた天照大神のためにアメノウズメが舞ったのが神楽の起源とされている。

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道の駅石鳥谷

車で30分ぐらい。

南部杜氏の歴史を学ぶことができます。

日本酒アイスがあったり、宮沢賢治の農業に関連する土地だったりと見どころ満載です。

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