海沿いの国道45号線を南下すると徐々に山側に入っていきます。
山道を行った先に道の駅「たのはた」が迎えてくれます。
道の駅「たのはた」
ここの道の駅本体に辿り着くまでに何個か駐車場の区画がありました。
大型車などの区画があるかぎり、バスが出ているのだと思います。
人は高いところに登ると景色を探してしまうものですね。
車から降りて振り返った先には広大な自然と海が見えます。
登山をした訳ではないのですが、ここに来るまでになかなかの山道を走ってきたので達成感がすごいです。
優しく撫でるような風も気持ちよく、しばらく景色を見ながらぼーっとしていました。
椎茸と黒文字を売っている
海産物もあるのですが、「干し椎茸」「黒文字」というのが気になりました。
干し椎茸は実際に購入して食べたのですが、かなりの肉厚で瑞々しくとても美味しかったです。干し椎茸とは思えない食感でした。
「道の駅 青の国ふだい」で買ったすきこんぶと一緒に煮て食べました。地のものを頂いてると思ったらちょっと嬉しいですね。
あとは黒文字コーラたるものをいただきました。
クラフトコーラです。
爽やかな味がします。うーん…言い方が正しいかどうか分かりませんが、コーラ味の飴に何かスパイスのような風味がある味です。
ルートステッカーはありません。
駐車場
かなり広いです。
広いというかなんと車中泊用の駐車場が用意されているではないですか!!
これは一度泊まりに行かなくてはならない…
山の中にあるしコンビニは遠い。
しかし、自販機はあるので寝るだけなのであれば問題ないと考えます。
でも、泊まる場合は車中泊用の駐車場を使った方がいいかもしれません。
車中泊用の駐車場は予約が必要で有料ではありますが、トイレも風呂もあるのでゆったり泊まれます。
スタンプにある思惟の風とは?
たのはたの道の駅スタンプに書いてある『思惟の風』
どういう意味なのかと調べると、『思惟』とは『(物事の根本を)心で深く考えること』とあります。仏教の言葉のようですね。考えをめぐらす、思いはからうことの意味もあるようです。
手つかずの自然が残っている田野畑村。
そんな田野畑村について調べてみたら、なかなかボリュームがありすぎてなんと伝えたらいいのか…
人が文化を作り切り開いていくというよりは、人が自然と共存しているというか、自然の中に住まわせてもらってるというよな感覚が近いような…
歴史と文化は間違いなくあるけど、思っていたものとはちょっと違うような感じがありました。
道の駅のある場所「田野畑村」
海岸はほとんど断崖絶壁の田野畑村。
そこに少しだけ、人が海と繋がれるような砂浜のある場所があります。
机浜という場所には「番屋」と呼ばれる漁場を管理するために寝泊まりをする小屋があります。
インフラの整備も進み、漁業の衰退もありだんだん使われなくなってしまっていましたが、「未来に残したい漁業村の歴史文化百選」に指定され、漁業体験など旅人と住民が交流する場所になりました。
ですが、3月11日の大津波で全てが流されてしまいました。
現在はまた机浜の番屋を旅人と住民の交流の場にするべく再生プロジェクトを進めているようです。
そんな人間の営みのある海岸からもう少し南下すると、宮古層群という田野畑村から宮古市にかけて点々と分布する地層を見ることができます。
なんとですねこの地層、前期白亜紀(約1億1000万年前)のものだそうですよ。
ちなみに普代村と田野畑村は海底が隆起してできた台地だそうです。
日本で初めて恐竜の化石が発掘された場所でもあります。
さて、視点を山側に変えてみると、何人もの役人や教師を悩ませた渓谷があります。
最初の難関は槙木沢(まぎさわ)の谷。
当時の役人や教師はあまりの谷越えの厳しさにこのまま引き返そうか、どうしようか考えたといいます。なもんで、「思案坂」という名前がついています。
やっとのこと思案坂を超えた次に待っていたのは、松前沢(まつまえさわ)の深くて大きい谷。もうね、絶望でしょうね。職を投げ出して帰ってしまったとのことで「辞職坂」と名前がつきました。
今でこそ、橋がかかっていて村へのアクセスが楽になったとはいえ槙木沢の谷の深さは谷底から思案坂大橋の高さまで115m。
松前沢に至っては谷底から思惟大橋(松前沢の谷にかかる橋)まで120mあります。
しかもどちらの橋も完成したのが昭和40〜59年頃らしいですからね。
つい最近の話じゃないか。なにこれ、試される台地田野畑だったの?
田野畑村を調べていると「オマルぺ峠」だの「ハイペ」だの不思議な語感の地名が多く見られました。
もしかしたらアイヌ文化が栄えていたのかもしれません。
転化でもなさそうな名前ですよね。響きがとてもアイヌな感じ。
近くの道の駅
道の駅いわいずみ
国道455号線沿いを車で18分。
ハイキュー好きにはたまらない道の駅でした。
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